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理事長 伊吹 薫
[生年月日]昭和23年2月21日
趣味:山歩き、スキー、旅行、映画鑑賞
診察内容や、診察時間、料金、ご質問などは、医療法人IDCのサイトへアクセスをお願い致します。
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お口のリハビリは体幹(上肢筋)訓練が基本

 

これはいぶき歯科医院から訪問診療に伺っている患者さんが

 

描かれたものです。 犬のパトラッシュ、ネロ、ハイジ、

 

山羊のゆきちゃんだそうです。  下絵からご自分で描かれて

 

色付けされています。

 

「先生、ここまで画けるようになった、有難う」と言う一言に

 

感激しています。

 

 

数年前に交通事故による脊髄損傷で、四肢不全麻痺

 

(左右の両手両足)になり寝たきり状態の50台男性の

 

患者さんです。 

 

口腔ケア、口腔リハビリのために週1回訪問しています。

 

 

咀嚼嚥下機能は概ね保たれていましたが、スプーンの

 

保持や、自力での歯磨きに難があり、残された運動機能を

 

賦活させようとトレーニングを行ってきました。

 

 

首を左右に曲げたり、口を開けるための副神経は

 

温存されていましたので、頸部諸筋、上腕の外旋・内旋

 

(外向き内向き)、屈曲と進展運動、更に手指、拇指球筋

 

(主に内側に曲げる拇指内転筋)や小指球筋の筋トレ、

 

それに付随する腱のストレッチを継続していました。

 

これは体幹保持力、上肢の運動能力改善を目的としています。

 

 

訪問した当初、1日中寝たきりでテレビを見て居られ、

 

リモコンが操作出来るかどうかと言う状態でした。  

 

しかし、週に30分くらいのリハビリでは

 

それ程効果もなく、如何すべきか思案していました。

 

ある日、右手の親指で何とか鉛筆が持てること、少し

 

小さめの表面が平らなプラスチックボールなら、長時間

 

手掌で保持できることが判り、拇指内転筋を訓練することで、

 

他の筋力のトレーニングに結び付けられないかと気づきました。

 

 

そこで、患者さんに絵を描いてみることを勧めました。

 

最初は、線の起点と終点が合わなかったり、クレヨンの色が

 

紙にのらないほど筆圧も弱かったのですが、ご本人が非常に

 

努力され、毎週訪れるたびに、驚くほど目を見張る綺麗な

 

絵を描かれるようになりました。  この絵の背景は

 

ご自分の創作です。

 

 

元々、器用で絵がお好きだったこと、毎日の弛まぬ熱心さと

 

努力の成果です。 リハビリが良い方向に回転し始めると、

 

気持ちも前向きになり、更に多方面への意欲が湧いて来ます。

 

 

 

約半年間の成果がこの絵です。 視覚情報を的確に脳に伝え、

 

図柄を正確に再現するために、機能が残されている筋肉を

 

総動員して、絵を描いて居られます。  当然筋力も賦活

 

してきました。

 

 

鉛筆を持つ手を適正な位置に保ち絵を描くには、当然、

 

上腕・前腕それに肩の筋力アップが必要です。

 

 

その結果、両肩の挙上や上肢の挙上(深呼吸の動き)は、

 

動きの範囲や最大運動時の保持時間が改善されてきました。 

 

 

現在、自宅ではベッド上で仰臥位あるいは座位で過ごされて

 

います。   しかし、絵を描くためには座位時の

 

体幹を長時間維持する必要があり、それが精神的に無理のない

 

リハビリとなっていると考えています。絵の展覧会も企画され

 

ているそうです。

 

 

歯科医師や衛生士は患者さんの体調を常に診ながら、

 

診療に取り組む姿勢が極めて重要だと言う事を

 

強調したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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