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理事長 伊吹 薫
[生年月日]昭和23年2月21日
趣味:山歩き、スキー、旅行、映画鑑賞
診察内容や、診察時間、料金、ご質問などは、医療法人IDCのサイトへアクセスをお願い致します。
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第22回阪神摂食嚥下研究会:ICF(国際生活機能分類)の活用

今回は豊中市のアーチ訪問看護ステーション 作業療法士

 

恵濃 雄一さんから、現在リハビリ中の2名の患者さんの機能、

 

特に摂食嚥下を改善する為には、どの様なことを考えれば

 

良いかと言う命題を示して頂きました。

 

それを元に参加者が2グループに分かれて討議する形式で研修

 

を行いました。

 

ICF と言う手法を用いましたが、これは人の「生活機能」と

 

「障害」に関する状況を把握し、その上で「こうすれば出来る」

 

ポイントを見つけ出そうとするものです。

 

 

 

ICF(International Classification of Functioning,Disabiliy

 

and Health),日本語では「国際生活機能分類」と言います。

 

上記はその表示例で、「健康状態」、「心身機能・構造」、

 

「活動」、「参加」、「環境因子」、「個人因子」を総覧できる

 

ようにまとめたものです。

 

今回提示されたのは、右大脳半球の広範な梗塞病変の方と

 

全介助を要する進行したパーキンソン病の方で、いずれも咀嚼

 

・嚥下機能が低下し、容易に肺炎を起こされる状態との

 

ことでした。

 

 

 

歯科医師、管理栄養士、作業療法士、看護師、歯科衛生士、

 

ホームヘルパー、言語聴覚士などの多職種の者が意見を出し合

 

い、提示された患者さんの生活レベルを維持する、あるいは

 

向上させる術を考えました。 

 

ある程度の方向性は示されましたが、今後これを現場で

 

活用できるか、又その結果は如何か? など、引き続き検討して

 

行くことが必要です。

 

今後も機会を設けて(次回予定7月19日19:30〜:豊中市

 

千里文化センターコラボ)多職種の連携を深める機会を

 

設けます。参加費は無料、何方でもご参加出来ます。

 

感心のある方は、阪神摂食嚥下研究会のホームページを

 

見て下さい。 http://koyadental.jp/hanshin/index.html

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 14:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Back for the Future:インプラント治療の将来を原点に立ち返って見据える

4月15日(日)第35回日本臨床口腔外科医会研修会を新宿の

 

JR東京総合病院講堂にて開催しました。

 

春の嵐で横殴りの雨にも関わらず80名近い参加者がありました。

 

 

 

会長の大枝 直樹先生が会の成り立ちや、東京での開催に至った

 

経緯、会の活動状況、特に、東日本大震災の遺児への奨学金を

 

給付するみちのく未来基金への日本臨床口腔外科医会の協賛

 

について説明されました。  その後講演会が始まりました。

 

 

 

 

今回の研修会は、ややもすると商業主義に走りがちな歯科

 

インプラントの現状を省みて、オッセオインテグレーションが

 

発見された後、多くの医学的な基本ルールの上に、確実性の高い

 

インプラント治療が確立された事実を、再度周知することが

 

目的でした。

 

 

 

 

午前中の講師はUCLAの客員教授や東京医科歯科大学臨床教授も

 

努められている、銀座UCデンタルインプラントセンター所長の

 

菅井 敏郎先生です。 先生はもちろんこの会の理事でも

 

あります。

 

インプラント手術をより安全に行うための要点を、非常に簡潔に

 

まとめてお話下さいました。 先生の膨大な臨床経験に立脚した

 

貴重なお話でした。

 

 

 

 

チタンが骨と結合する事を発見したブローネマルク教授の

 

推挙で、世界でスエーデン以外では初めてになるインプラント

 

専門の診療施設を東京で開設された、ブローネマルク・

 

オッセオインテグレーション・センター所長の小宮山 彌太郎

 

先生が午後から講演して下さいました。

 

僭越ながら、私が司会を務めています。

 

どの様な医療技術の習得も、徹底した基本技術の習得無くしては

 

無しえない事、技術の王道は常にその延長線上で達成される

 

ことを、小宮山先生の貴重な経験から詳しくお話頂きました。

 

小さいことを、確実に成し遂げることを繰り返す努力、

 

十分な基礎力を身に着けた者のみ、自分なりの考えで少し上の

 

段階に挑戦することが可能になる。  インプラントは外科技術

 

、解剖、生理、補綴力学の全てを完璧に習得しなければならない

 

強調されています。

 

小宮山先生はオーソドックスではあるが確実性(予知性とも言

 

われています)の高い、患者さんにとって安全で最高に有益な

 

インプラント治療を提供することに強い使命感をお持ちです。

 

 

 

 

講演会が終わってからの一枚です。 この中の3名以外は前期

 

高齢者です。  皆それぞれ健康に気を付けながら、日々精進を

 

欠かさない様努力されているのだと思います。  異口同音に口

 

から出たのは、「患者さんに生かされているのが我々だ」と言う

 

言葉でした。  役員の皆とは30−40年の付き合いです。

 

私は今朝の嵐と雨で、髪がツバメの巣状態のままですが、明日

 

からも患者さんに生かせてもらおうと皆で撮った一枚です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 21:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
第21回阪神摂食嚥下研究会:胃瘻から経口へ

口から食べることを、多職種の者が連携して支えることを目的

 

に、設立された北摂地域を中心とした阪神摂食嚥下研究会も、

 

21回目を迎えました。

 

前回に引き続き、各自が取り組んでいる症例を皆で検討する、

 

場を設定しました。

 

 

事務局を担当されている伊丹市の小屋歯科医院 院長 

 

小屋 経寛先生が、摂食嚥下障害やターミナルケアへの歯科

 

の取り組みと、医学的な理論的根拠を分かり易く解説され

 

ました。歯科医師は訪問歯科診療で単に歯の治療や、入れ歯

 

の作成を行っているのでは無く、口や舌の機能を総合的に回復

 

する方法や経口の限界、胃瘻やその他の経管栄養との併用の

 

微妙な判断に携わっていることをお話されました。

 

 

 

 

出席者は医師、歯科医師、看護師、介護士、管理栄養士、

 

作業療法士、言語治療士などです。

 

出席者が職種の垣根を越えて、忌憚なく発言できる機会を目指

 

しています。

 

 

 

今回提示された症例は、クモ膜下出血後の急性期を経て、胃瘻造

 

を機に胃がんが見つかったと言う方です。

 

幸い胃がんは初期で、手術を経て胃瘻が増設された後、栄養状態

 

改善されました。

 

そこで、退院後如何にして経口量を増やし、胃瘻への依存を減ら

 

す、あるいは胃瘻からの離脱が出来るかと言う課題です。

 

居宅対応であることが問題で、今後この様な方は激増すると

 

推察されます。

 

各職種の方から、職種独特の切り口で発言がありました。

 

結論は出ませんでしたが、様々な意見が飛び交い、出席者

 

全員が課題の持つ重みを実感した時間でした。

 

次回の阪神摂食嚥下研究会は5月17日、千里中央豊中市公民館

 

コラボで開催予定です。

 

http://koyadental.jp/hanshin/index.html

 

詳しくは事務局ホームページを訪問して下さい。

 

何方でも参加して頂けます。  参加費は無料です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 20:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
第20回阪神摂食嚥下研究会:多職種による摂食嚥下障害への取り組み方

いろいろな職種の者が集まり、口から食べる・飲み込むことに

 

不自由な状態を、如何に克服するか、改善できるかを勉強する

 

阪神摂食嚥下研究会も発足から3年目を迎えました。

 

 

 

今回は原点に戻って、実際に経験している症例を持ち寄って、

 

問題点を自由に話し合う場を設けました。

 

場所は豊中市公民館千里コラボ(千里中央)、日時は1月18日

 

(木)、午後7時から、参加費は無料です。

 

司会は事務局を担当している伊丹市小屋歯科医院の、小屋 経寛

 

先生、参加者は医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、歯科

 

衛生士、理学療法士、作業療法士、介護士など約40名が集まりま

 

した。

 

 

 

尼崎のいぶき歯科の山林先生からは、低酸素脳症経鼻経管

 

栄養患者の経口摂取訓練について、内視鏡所見を供覧しながら、

 

患者さんやご家族との係わりに触れつつ、如何に改善点を

 

見極めることが出来るかについて問題提起がありました。

 

 

箕面のヒロデンタルクリニック・アリス箕面の上田 紘史先生

 

からは、パーキンソン病の経口摂取に関する問題点、その嚥下

 

障害解決への糸口をどのようにして求めてゆくかと言う、問題

 

提起がありました。  これも様々な内視鏡所見を供覧しなが

 

ら、参加者が問題点を見つけ、それぞれ自由に解決策を論議

 

できるものでした。

 

 

 

この様に職種の垣根を越え、地域で摂食嚥下障害を担う者が

 

知恵を寄せ合って、患者さんのためにより良い食の環境作りを

 

考えてゆける場になればと思います。

 

次回は3月15日(木) 午後7時から、場所は同じく千里中央の

 

豊中市公民館千里コラボ、参加費無料で行います。

 

詳細は阪神摂食嚥下研究会のホームページでご確認ください。

 

http://koyadental.jp/hanshin/index.html

 

 

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 14:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
第19回阪神摂食嚥下研究会:内視鏡デモと食支援の実際

9月30日(土)、川西市みつなかホール 文化サロンにて、

 

摂食嚥下障害の食支援に関する研修会を開催しました。

 

 

 

土曜の午後からでしたが、100名以上の参加者があり、

 

摂食嚥下に関する関心の広まりを実感しています。

 

司会進行は阪神摂食嚥下研究会の事務局を担当されている

 

伊丹市の小屋 経寛先生です。

 

 

 

九十九記念病院の平畑 典子看護師(摂食嚥下リハビリテーショ

 

認定看護師)が、参加者に嚥下し難い状態の体験を実感しても

 

らった上で、食支援を如何に行うかを平易に解説されました。

 

 

 

参加者に配られた試食品です。

 

飲み込みに困難を覚える人達を体験し、自ら考える体験実習です。

 

 

 

 

車椅子利用者の食介を中心に分かり易く講義されました。

 

 

 

小屋歯科医院の辻 聡先生が内視鏡所見を中心に、様々な病態の

 

嚥下障害の実際を供覧され、歯科医師等が実際に遭遇して対応し

 

ている現状を説明されました。

 

 

 

次いで、いぶき歯科医院の山林 加奈枝先生がヒロデンタル

 

クリニック・アリス箕面の上田 紘史先生を被験者に内視鏡

 

診察の実際を供覧されました。  これは顔を右側に回転した

 

時の、咽頭部の形態、左側が開大する様子ををデモしています。

 

 

 

 

通常観察することは難しいのですが、画面中央の天井の黒点は、

 

食道入口部です。 実際の嚥下の際は、食道入口部は横に帯状に

 

開くと考えられます。  これは意識的に開いたもので、珍しい

 

画像です。

 

 

 

似合わないネクタイをして、私が解説させて頂きました。

 

 

 

 

いぶき歯科医院の新人と先輩歯科衛生士も研修に参加していま

 

した。  明日からも、患者さんの思いに寄り添う医療が実践

 

出来ればと、切に願う今日この頃です。

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 18:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎関節症のお話:第33回日本臨床口腔外科医会研修会

平成29年4月2日(日)、大阪大学中之島センターにて、今年初めての日本臨床口腔外科医会研修会を開催しました。

顎関節を制するものが歯科医療を制す!と言う、やや刺激的な表題です。

 

 

 

開会の前に役員の先生方と記念撮影。  ある種同窓会的な雰囲気があるので続いているのかなと、私は感じることがあります。

 

 

 

医療法人IDC いぶき歯科医院の事務スタッフが、受付を担当してくれています。

開催までの準備や様々な事務対応、本当にご苦労様でした。 

更に休日出勤、有難うございます。

 

 

 

北は北海道、南は鹿児島、定員を超す140名ほどの方々にご参加頂きました。 前々回の研修会よりインターネットでの参加費納入決済を導入しましたが、それだけでは参加される方にご不便をおかけすることが判明しました。

急遽、当日受付での参加費支払いも可能にした関係で、やや事務が混乱したことをこのブログでお詫びします。 

 

 

 

午前の講師は、JACOMS会員、近畿大学医学部歯科口腔外科教授の濱田 傑先生です。 長年にわたり、顎関節症の臨床・研究に携わって来られたエキスパートです。

顎関節症と言う病名は日本発のもので、国際的にはややnamingそのものに混乱があると言う、大元の所から詳しくお話頂きました。

 

顎関節症と言う病態、実は症状の原因となるものが余りに多く、臨床家によって未だ病理解釈に大きな差異があります。 その背景を理論的にお話頂きました。

 

当然、顎関節症を専門とする歯科医師の間でも、治療方法、治療目標も微妙に異なってきます。

 

 

 

お昼を挟んで、会員総会を開催しています。  会長の大枝 直樹先生から、会員への暖かい檄を頂きました。

 

 

 

 

午後からは大阪大学歯学部招請教員、元大阪大学歯学部第二口腔外科准教授の松本 憲先生にご講演頂きました。  大阪大学退職後も多くの医療機関にて、口腔外科医療の後進育成に尽力されています。 その内の一つ大阪府泉佐野市にある臨空総合医療センターでは、顎関節症専門外来を主催されています。  実は私の大学同級で、カリスマと言っても良い、人望のある歯科医師です。

 

 

 

 

嚙み合わせの異常から顎関節症が起こり、嚙み合わせを直すと顎関節症も改善すると言う理論が、一方であります。 これはこれで正しいのですが、噛み合わせの治療、実はこれが世界中の歯科医師の永遠の課題です。

 

それにに対して松本先生は現実的と言うか、病状を受け入れた上で、それに合わせて症状を改善する方法を考えようと提案されています。  つまり、その人が今持っている身体能力の範囲でリハビリを行う方法です。

 

 

 

 

両先生のご講演の後、参加者の質問に答えての本音討議が1時間程ありました。

時間が経つに連れ会場が白熱し、講師と参加者の間の垣根が取れ始め、私は実に聞き応え見応えのある研修会だったと感じました。

 

鎮痛剤、筋弛緩剤、睡眠導入剤に対する考え方、手術に対する考え方、患者さんの訴えによっては無処置で経過を見る考え方、様々な意見と議論が交差する、実に有意義な研修会でした。

 

研修会後、講師の先生方を囲んでの懇親会がありました。 ここでの本音トークは、私が以前医局で仲間内と議論していた正にその光景で、熱く顎関節症臨床を語る場になりました。

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
睡眠歯科のお話

最近、睡眠時無呼吸症治療のために、口腔内装置を作成してもらいたいと、歯科医院へ来院される方が増えてきています。

 

睡眠時無呼吸とは睡眠中に10秒以上の呼吸停止がある場合を言います。  これに、様々な症状が加われれば、睡眠時無呼吸症と診断されます。 

 

どのような症状かと言うと、「いびき」、「日中の強い眠気」、「睡眠中の過度な体動:頻繁な寝返り」、「夜間頻尿:通常3回以上」、「起床後の頭痛」、「寝起きが悪く、ぼんやりした感覚」、「集中力低下」、「性的機能不全」などがあります。

 

この「熟睡できていない」という生理状態は全身へ大きく影響することが知られています。

 

「高血圧」、「不整脈」、「冠動脈障害」、「脳血管障害」、「肥満」、「糖尿病」などです。

 

従って、従前は精神科が主に扱っていた睡眠障害が、循環器内科、呼吸器内科、耳鼻科、更には歯科も呼吸路である口と顎の専門家として治療に携わる様になっています。

 

睡眠障害は「呼吸路が物理的に閉塞して起こる場合」と、「中枢に障害がある場合」、更に両者が組み合わさって起こる場合があります。 従って、良く眠れない時には原因が何処にあるかをまず、精査して、それから治療法が決定されます。

 

阪大歯学部顎口腔機能治療部OBの佐々生 康宏先生は山口県岩国市で歯科医院を開業されていますが、睡眠歯科外来と言う専門外来を運営されいます。

 

 

これは佐々生先生の診療所のパンフレットです。

 

保険診療を基本としていますので、先生の医療人としてのこの姿勢は、正直頭が下がる思いです。

採算を度外視しているとまでは言いませんが、睡眠障害で悩める人に精神誠意向き合って居られると思います。

 

医療法人IDCの尼崎、箕面の両診療所でも、「いびき」、「歯ぎしり」、「閉塞性睡眠時無呼吸症」などに対して、睡眠専門クリニックと連携して、積極的な治療法を提案しています。

 

数年前よりナステントと言う鼻孔に挿入して、いびきを起こさないようにする器具が販売されています。  

 

 

直径4mmほどのシリコン製のチューブで、これを鼻の穴(片側又は両側)に挿入して、鼻の通りを良くして鼾を起こさないようにする装具です。  Seven Dreamersと言う東京大学を中心としたベンチャー企業が開発した物で、既に100万本以上販売されています。

 

私も試しに使用しましたが、「いびき」の改善は劇的で、これは凄いと実感しています。

 

しかし、問題点があります。  私は鼻から挿入する内視鏡の開発段階から、40年以上内視鏡の仕事に携わって居り、鼻に異物を挿入することには何等抵抗はありません。

 

一般の方は如何でしょう?  長さ120mmから140mmの物を鼻から「のどちんこ」の裏まで、直径4mmほどの管を通してゆくことが出来るでしょうか?

 

慣れると、確かに出来ます。  しかし、鼻粘膜を傷つけたり、くしゃみを頻発することはあります。

 

見えるでしょうか?

 

これは私の喉の奥に挿入したナステントです。 左の鼻孔から挿入しましたので、「のどちんこ」正しくは口蓋垂(Uvula)と口蓋扁桃の間に先端が見えます。

 

私自身はこんなものを喉の奥に入れても、もはや当たり前なのですが、家内に「やってみる?」と聞くと、遠慮しておくと言われました。  効果はあるのになあと残念な思いでした。

 

最近ナステントを誤飲したケースが出てきました。 

幸い大事には至らず解決したそうです。

 

しかし、現在は販売を一時的に中止しています。  100万分の気離螢好があった訳ですが、画期的な装具だけに、何とか再度復帰して、いびきや睡眠障害に悩んでいる人の力になって欲しと思います。

 

私共睡眠歯科を担当する歯科医師は口腔に装着する装具(Oral appliance:OA)と鼻から呼吸路を確保するナステントなどの装具で、閉塞性睡眠時無呼吸症が改善できないかと、検討しています。

 

食べる、味わう、話す、歌う、息をする、そして口は表情も含めて多様な感性をもった臓器であると、改めて実感します。

 

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 12:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3歯科医院合同研修会&新年会:改めて口腔ケア・口腔リハビリの意味を考える

3歯科医院が研修と新年会を合同で行うと言う、初めての企画が実現しました。

準備にはかなりの時間と労力が必要だったと思います。 関係者の方々に、唯々感謝です。

 

場所は箕面風の杜、箕面山荘の大会議室をお借りしました。

 

 

30名以上のスタッフが参加してくれました。

 

 

 

講師のTOPは伊丹の小屋 経寛先生です。  口腔ケア・リハビリの意味をもう一度、少し立ち止まって考える必要があることを強調されています。

 

openingの写真は一昨年、私と一緒に登った北穂高岳山頂からの槍ヶ岳遠望、素人でも間違いなくbest shotが、お天気なら獲得できます。

 

 

健康寿命(介護などの必要がなく、自助で元気に過ごせる年齢)は平均余命より、男性で約9年、女性で約13年短い。  従って、如何に介護が必要な時間を短縮し、どうすれば快適な老後を送ることが出来るか、そこが今正に日本全体の問題として問われています。

 

そのためには、体力・精神力・社会性の維持が極めて重要であると言われています。 厚労省ではフレイル(虚弱)予防と言う言葉で、啓発運動を開始しています。 

 

 

 

60歳定年が65歳になり、今後更に75歳まで現役(?)などと言われ、年金の支給は何歳から?と言う話が盛んに出てきます。

 

働くことも重要ですが、それ以上に社会参加(人と交わる機会)を定年後も維持することが、老化防止に意義のあることだと考えられています。  私は幸い定年がなく、私の子供より更に若い人たちと仕事が出来、常に患者さんと接しながら社会参加が可能な現状を、非常に幸せなことだと感謝しています。

 

 

問題は、自助努力では日常の行動を貫徹出来ない、介護が必要な状態になった時、如何すべきかと言うことです。

 

今から50年以上前に、口腔ケア(お口を清潔に保つ=体への細菌感染の危険性を低くする)の重要性を指摘していた看護師がいます。

 

今では、口腔ケアが日常でも終末期医療でも重要なことは、周知されています。  しかし、本当に正しい口腔ケアを実践出来ているでしょうか?  そこを各自がもう一度見直し、患者さんに口腔ケアを行う際に気づくべき点を強調し、解説されました。

 

 

 

続いて実践編を辻 聡先生が、貴重な写真やビデオ資料を供覧して解説してくださいました。

パーキンソン病や筋委縮性側索硬化症、更に、口腔ケアが極めて困難な前頭側頭型認知症、終末期の方などです。

 

 

 

これは口腔ケアの基本SET。  医療・介護保険では月4回までの口腔ケアが厚労省によって認められています。 しかし、場合によっては月8回の口腔ケアを実施して、半分を無償奉仕で行うことも少なくないとのことです。  医療人として頭が下がります。

 

この研修会はざっくばらんで、質問がしやすい雰囲気でしたので、参加した人が意見を言いやすかったように思いました。 又、このような機会を作れればと思います。

 

 

 

研修会が終わり、箕面山荘から眺めた大阪の夜景、なかなかのものです。

 

 

 

楽しい宴会の始まり始まり!

 

 

 

少しづつお酒が入って来た頃です。

 

 

昨年9月まで3年以上、尼崎のいぶき歯科医院へ大阪大学から出張してくださっていた原 崇之先生(現在は大阪警察病院口腔外科勤務)も来てくださいました。  送別会が延び延びになっていたので、スタッフから花束贈呈(先生帰ってきて下さいと言う、スタッフの声が聞こえました)があり、美女で無い爺から花束をお渡ししました。 8年前に亡くなられた原先生のお父さんは大学の2年後輩、山とスキーを通じて私や小屋先生の大親友でした。  世の不思議、巡りわせ、時の流れ、現世の輪廻を感じる今日この頃です。

 

 

続いて、お楽しみのクイズとビンゴの賞品獲得ゲーム。  全員に当たる企画、相当大変だったと思います。  この辺りから、私は少々酔っぱらってしまい。 記憶が定かでありません。

 

 

何とか全員集合写真までは、お付き合いが出来ました。

多分、この後沈没です。

 

緩急をつけて、今年も頑張りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 17:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
オーラルフレイルって何?

2年ほど前から官製主導と思われますが、体の「虚弱」と言う言葉を「フレイル:frail」と言い換えて表現する様になっています。  これは高齢者(現在は主に75歳以上)が老化や脳梗塞、神経変性疾患(パーキンソン病など)等により、体重減少、筋力や認知機能低下により生理的な予備能力が低下する状態を言います。  「虚弱」より「フレイル」の方が何となく聞こえは良いからかも知れません。

 

ちょっとした段差でもつまづく、旧知の人の名前を忘れて言えない、今しようとしたことも、別のことを話されると忘れてしまう、普通に食べていてもむせたり、咳き込んだりする、これ等も一種の「フレイル」と言われています。

 

プロのスポーツ選手の運動能力が試合中に100%発揮されている訳ではありません。  精々、その数パーセントでしょう。  同じことは我々の日常生活でも起こっています。  朝起きて仕事に出かけるために、身支度をして出勤する。 この当たり前の行動も、これを超える大きな予備力があるから難無く出来ています。  しかし、加齢に従って、この予備力が減少し、身体能力を100%使っても、「立って靴下がはけない」、フルに記憶力を総動員しても、「忘れることが多くなる」などのことが起こります。

加齢による許容範囲の変化であることもあるのですが、そこには気がつかなかった疾患が潜んでいる場合もあります。

 

兵庫県歯科医師会主催のオーラルフレイルのシンポジュウムに参加してきました。

つまり、口の機能が虚弱化した状態を歯科医師や歯科衛生士が如何に早期発見し、全身の虚弱化を防止して行く一助となるかと言う、社会的に非常に大きな命題に対する研修です。

 

台東区三ノ輪口腔ケアセンター清水 けふ子氏、東京都健康長寿医療センター研究所 渡邊 裕先生、

日本歯科大学大学院生命歯科学研究科 菊谷 武先生等が講演されました。

 

従来から言われている、フレイル対策の3本柱と言うものがあります。

 

 /搬稜塾呂琉飮

◆仝から食べる

 社会的な交わりを維持し続ける

 

日本全体が都市化し、一次産業でなく三次産業での就業者が増えるに従い、子や孫が地方から東海道ベルトに代表される諸都市への移住を余儀なくされ、その結果、家族の絆が希薄化し、高齢者が役割を発揮できる居所が無くなってしまったことも、その原因の一つではないでしょうか。  

 

我々歯科医師も、来院された患者さんの口や歯だけを診ているのではなく、身体状況の変化や現在悩んでおられることをそれとなく聞いて、体全体の変化を注意深く見守っていることを知って頂きたいと思います。  歯医者に来院される際の服薬情報は非常に重要で、患者さんの健康状態の変化を知る手段としています。

 

当院受診中の患者さんで、脳梗塞や心疾患、認知症の早期発見に繋がった方は多く居られます。  歯医者にも、ご遠慮なく健康状態を漏れなく教えて頂きたいと思います。

 

オーラルフレイル、お口の機能の衰えを見過ごしてはいけません。

 

 

 

 

医療法人IDC | 歯とお口の健康手帳 | 20:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
睡眠時無呼吸症候群治療の医科・歯科連携:第32回日本臨床口腔外科医会研修会

これは演者の一人、立花 直子先生が編集された疾病啓発用のマンガ冊子です。  判りや安く画かれていますので、眠りの重要性が良く理解できる一冊です。

 

立花先生は関西電力病院睡眠関連疾患センター・センター長で、日本臨床睡眠医学会・理事長をされています。

 

ある精神科の先生が40年ほど前に新米の精神科医だったころ、睡眠は医療の対症ではなく、「先生、よく眠れないんですが」と言う患者さには、上司の先生が「酒でも飲んで寝たら?」とアドバイスされる、その様な感覚だったと、私に話されたことがあります。

 

しかし、睡眠の生理が解明され始めると、俄然、睡眠が人体に及ぼす恐ろしいほどの影響力が判り始めてきました。  

 

そこで、「人の生活に極めて重要な睡眠に、歯科がどのように関わっているか」を研修する目的で、今回の研修を企画しました。

 

場所は大阪国際会議場12階の研修室です。  同日に水谷豊のリサイタルが同じフロア―であり、少々戸惑いましたが、何とか開催で来ました。

 

 

研修会の進行は、日本睡眠歯科学会副理事長の近畿大学医学部口腔外科主任教授、濱田 傑先生と山口県岩国市で開業され、口腔機能センターを開設されている佐々生 康宏先生にお願いしました。

佐々生先生は平成29年度の日本睡眠歯科学会大会長です。 個人的な考えかも知れませんが、佐々生先生が大学から離れた立場でも、研究の第一線で活躍されているいることに、心底敬服しています。

 

 

日本臨床口腔外科医会会長 大枝 直樹先生(東大阪市開業・元鹿児島大学口腔外科助教授)のご挨拶で研修会は始まりました。  東日本大震災の遺児進学奨学金、みちのく未来基金へ継続的な支援を毎年日本臨床口腔外科医会として行っていることを話されました。

 

 

佐々生 康宏先生は閉塞性睡眠時無呼吸について、今まで先生のが取り組んでこられたことを中心に、歯科医師がこの疾患に如何に取り組んで行くかについて、判り安く講義して頂きました。

 

 

コオディネーターの濱田先生は、一般の方々がなじみの薄い用語を平易に解説され、研修会参加者の理解が進むように、かなり配慮されていました。

 

次いで東京歯科大学口腔解剖学教室教授の阿部 伸一先生が呼吸路である口腔・鼻腔・咽頭の機能解剖

について実に詳細に解説した下さいました。 動画や生体解剖を含めたリアルな映像で、口腔外科をやってきた者にとっては良い復習をさせてもらいました。

 

 

 

元々、精神科医としてスタートされた立花 直子先生はご自身の睡眠医学との係わりからお話され、睡眠医療の現状、課題、特に日本における問題点を、判り安くお話下さいました。

 

 

更に、豊富な資料や解説書を提供して下さり、参加者の方々に配ることが出来、大変好評でした。

 

 

阪大顎口腔機能治療部の奥野 健太郎先生は睡眠時無呼吸症に使用する口腔内装置(OA: Oral Appliance)の適応や作成方法、医科・歯科連携で押さえておくべき要点等について、情熱的なご講演をして頂きました。

 

今回の参加者は約70名ほどで、何時もの企画よりやや少ない気がしましたが、研修内容は密度の濃い、膨大な内容を含んだものでした。 参加した先生方からは、凄い研修会だったと、お褒めの言葉を沢山頂戴しました。

 

企画・厚生・演者間の調整に奮闘してくださった、濱田先生、佐々生先生にこのブログで御礼申し上げたいと思います。  有難うございました。

 

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